よりよい会社づくりをする経営者の智恵 その6
今までのコラムでもご紹介しましたように、本コラムの内容(「永続する廃棄物&リサイクル会社を目指す等、よいよい会社づくりをするための経営者の智恵」)は、株式会社船井総合研究所の創業者(船井幸雄氏)が、生前数多くの会社に対し、コンサルティングをされる中で、学びを得たよい会社経営のルールや人財のあり方、その他経営全般に役立つ数々のメッセージやルール化したこと等、数多くの書籍などに記されていたものを、数年かけて収集したもので、その内容は合計1,000以上。
その1,000以上の内容を本コラムの執筆者Hの見解なども多少加味し、「永続する廃棄物&リサイクル会社を目指す等、よりよい会社づくりをするための経営者の智恵」としてご紹介するコラムです。
それでは、経営者の智恵の第6回目のコラム、、、、、ピンチのあとにはチャンスありの考え方
-ピンチのあとにはチャンスありの考え方-
「ピンチのあとにはチャンスあり」といいますが、いまの状況をありのまま受け止めて、さらにそれをバネにし、「この機会を活かして、もっといいビジネスをしよう」と考えれば、状況はいい方向に転じていきます。
以下は、廃棄物業界や再生資源業界における経営ピンチと打開策イメージです。
1.廃棄物業界やリサイクル業界での新しい規制の厳格化
→打開策: コンプライアンス部門を強化し、新規制に迅速に対応する。
2.環境規制違反のリスク
→打開策: 環境マネジメントシステム等を導入し、リスクを管理する。
3.廃棄物処理の安全性問題
→打開策: 安全手順や規約などの強化と従業員の教育を徹底する。
4.廃棄物の分別ミス問題
→打開策: 人による分別システムを改善し、AIなどによる自動分別技術の導入を検討する
5.地元など不法投棄の増加
→打開策: 行政などと連携し、監視システムを強化し、啓発キャンペーンを実施する。
6.地方自治体との連携難
→打開策: 地方自治体との関係構築に向け、自社のオープン化と、共同プロジェクトやコストダウンサービスなどを提案する。
7.排出元の廃棄物業やリサイクル業を選ぶ基準などの変化
→打開策: 排出元調査などを実施し、提供サービスの見直しや新サービスを開発する。
8.地元住民などの廃棄物やリサイクル業界、更には自社に対する意識不足
→打開策: 教育と啓蒙活動を通じて、適正処理やリサイクルの重要性を訴える。
9.廃棄物業界やリサイクル業界での競合増加
→打開策: 単なる本業の提供サービスだけでなく、楽・正・早・安・美など付加価値や新市場を見つけて差別化を図る。
10.収益モデルの非効率
→打開策: 排出元の見直しや収益性の高い廃棄/リサイクルサービスに焦点を当てる。
11.廃棄物やリサイクルの回収コストの増加
→打開策: 曜日別回収の最適化と排出元の見直し、地域内での処理能力の向上。
12.廃棄物業界特性などにより、規模の経済が達成しにくい
→打開策: 同業他社との連携や合併、M&Aを検討する。
13.従業員のスキル不足
→打開策: 継続的な教育と職種・職位別の教育プログラムの実施や見直しなど
14.廃棄物やリサイクルデータ管理の問題
→打開策: ITインフラを強化し、データ分析能力を向上させる。
15.後継者問題
→打開策:社員からの候補、社外からの候補検討、M&Aによる永続会社に向けた検討
以上、如何でしたでしょうか?
経営(会社)における「ピンチ」は、企業規模の大小を問わず、どのような会社にも訪れるもの。まずはしっかりと受けとめ、
「この機会を活かして、もっといいビジネスをしよう」
とより良いシクミを構築し、永続する会社づくりをしていきたいですね!
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